土曜ワイド劇場
〜後9:00-10:51〜

2月2日(土)

「警視庁科学捜査研究所〜文書鑑定の女〜」


「太ももの刺青に隠された人妻の秘密…」 

 小山内夕香(羽田美智子)は、警視庁科学捜査研究所、通称"科捜研"の文書鑑定科技官。
 ある朝、夕香は若い女性がビルから転落するのを目撃する。夕香が現場に駆けつけたとき、その女性はすでに死亡しており、手には『自分の犯した罪を認め、悔い改めます』と書かれた遺書らしきものが握られていた。
 やがて警視庁捜査一課の刑事たちが到着、遺留品から遺体は真味原純子(中込佐知子)という26歳の主婦だと判明、さらに現場の状況などから刑事たちは自殺説に傾いていく。
 そんな中、夕香は城戸(石黒賢)という刑事に、遺書に書かれた文字の筆圧が全て同じで、これから自殺しようとする人間が書いたものとは思えないと指摘し、自分は科捜研の者だと告げる。
 純子の身辺捜査の結果、彼女は夫と不仲で別居中と判明するが、その夫にもアリバイがあり、他殺を裏付けるようなものは何も出てこない。しかし、城戸だけは夕香の指摘が気にかかっていた。
 翌日、科捜研に城戸が夕香を訪ねてくる。遺書が本人が書いたものかどうか鑑定してほしいというのだ。城戸が持参した純子の手帳と比較した結果、純子の筆跡にほぼ間違いないことがわかる。だが、遺書の書かれた便箋に他人の筆圧の跡が残されていたことから、夕香は、見本の文章をなぞったものだと推測する。純子は、誰かに強要されてこの文章を書かされたらしい。
 純子の手帳には、"愛子へ連絡"というメモが頻繁に書かれてあった。純子の携帯電話の記録から、生田愛子(野村真美)という女性だと判明し、城戸は愛子のもとに出向く。だが愛子は不在だった。夫の生田泰樹(神保悟志)によると、愛子は三日前から行方不明になっていて、警察に捜査願いを出しているというのだ。城戸が、この女性を知らないかと純子の写真を見せたところ、生田の目が泳いだ。だが、生田は知らないというばかり。
 やがて純子も愛子も主婦売春に手を染めていたことがわかる。そしてその元締めとして、暴力団のフロント企業『磯村企画』の磯村社長(高杉亘)の名が浮かんでくるが…。

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