コンピュータニュース - 2月28日(金)17時10分

リナックス端末でMSアプリを共用できるシステム


 米コードウィーバーズ(CodeWeavers)社と米タランテラ(Tarantella)社は24日(米国時間)、『リナックス』サーバー上で稼働する米マイクロソフト社のアプリケーションを、多数のリナックス端末で共用できるようにするソフトウェア群を共同販売すると http://www.tarantella.com/news/releases/2003/7064.html 発表した。ウィンドウズを必要としないため、コストを大幅に削減できるとして、企業に売り込む。

 コードウィーバーズ社は、リナックスなどUNIX搭載機でマイクロソフト社のアプリケーションを動かすためのオープンソース・プログラム『WINE』を開発しているグループの一員。WINEをベースとして、リナックス機で『オフィス』などを動かすためのソフト『 http://www.codeweavers.com/products/cxofficeserver/ クロスオーバー・オフィス』を開発・販売している。

 一方、タランテラ社は、企業の従業員などがクライアント端末上で、ブラウザー(Java対応)を使って、会社のサーバー上のアプリケーションを共用できるようにする『タランテラ・エンタープライズ3』を販売している。両社の製品を組み合わせ、ウィンドウズなしでオフィス、『ロータスノーツ』などを利用できる環境を実現する。

 リナックスのほか、米サン・マイクロシステムズ社の『ソラリス』にも対応している。マイクロソフト社で同様のシステムを実現する『ターミナル・サーバー』の場合、各端末にウィンドウズを搭載する必要があるため、費用が膨らむという。売り込みの一環で、タランテラ・エンタープライズ3に、クロスオーバー・オフィスのデモ版をバンドルする。